君の膵臓を食べたい

特別お題「青春の一冊」 with P D MAGAZINE
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内向的な彼と余命いくばくもない明るく人気者の彼女。軽妙なテンポの会話・・とっても既視感と思っていたら、最後まで引っ張られた主人公の名前にああやっぱりと納得。文章にしても設定にしても、彼女の死因と主人公が号泣するところ以外は、おかしなところは特にない。突飛な設定でもなければ、話の破綻もない。そのひっかかりどころがない故に、私はこの本に作家の魂のカケラのようなものを見つけることはできなかった。(恐らく)この作家の敬愛する作家の背中を追うのであれば、デビュー作とは言えかなり厳しいと思う。頑張ってほしい。